暗記のコツ(第1回)

 暗記のコツを数回にわたって紹介したいと思います。
 受験勉強では、英単語、文法、語法、古文単語、漢文の句法、数学の公式、理科・社会の知識、・・・と、とても多くのことを覚える必要があります。

 もちろん、暗記よりも論理的思考力が大切ということもおおいにありますが、それでも最低限の知識は持っていないと考えることもできません。
 受験勉強では、暗記をいかに効率よく行うことができるかが鍵となってきます。

 限られた時間で、少しでも多くのことを、忘れにくいように覚えるにはどうすればよいか、その方法論をいくつか紹介したいと思います。今回はその第1回目です。
 
 人はせっかく覚えたことでも時間が経つとどんどん忘れてしまうのですが、その忘れ方には特徴があります。下の図(忘却曲線)がそれを表しています。






 人はどうしても覚えたことを忘れてしまうのですが、1度覚えたことを繰り返し覚えなおすことで、劇的に忘れにくくなります。それが、上の忘却曲線から分かる最大のポイントなのです。

 英単語を100個覚えるという例で考えてみると、1度覚えただけだと、しばらく時間が経てば記憶に残っている量は10個くらいになってしまいます。でも、その同じ100個の単語をもう一度覚えなおせば、時間が経っても50個くらいは頭に残るようになります。さらにもう一度繰り返せばほぼ完璧、時間が経過しても90個くらいは頭に残り続けるでしょう。

 もしこの人が欲張って、いきなり300個の単語を覚えようとして3回の学習でそれぞれ別の単語を100個ずつ暗記しようとしたとします。結果はどうなるでしょう?それぞれの単語を1度しか覚えていないので記憶の定着が非常に悪く、時間が経過すれば(100個中10個しか記憶に残らないとすると)トータルで30個の単語しか頭に残りません。

 このように比較してみると、同じことを繰り返し暗記することがいかに重要であるか分かると思います。焦る気持ちを抑え、着実に1つずつのことを覚えていくことが大切です。


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