電磁誘導の発見②

 前回紹介したように、電磁誘導という現象は1831年にイギリスのファラデーによって発見されました。そして、それは“実験”によってであることも説明しました。
 具体的に、ファラデーはどのような実験によって電磁誘導を発見したのでしょう?今回はそれを紹介したいと思います。

 ファラデーは次の①~③の実験を行うことで、『磁場の変化が電圧を生み出す』ことを発見しました。








 この実験では、鉄芯に2つのコイルを巻きつけ、片方のコイルにだけ電流を流したり切ったりすると、もう片方のコイルにも電流が生ずることを発見しました。









 この実験では、図中の磁石と鉄芯をくっつけたり離したりすると、コイルに電流が生ずることを発見しました。










 この実験では、コイルに磁石を近づけたり離したりすると、コイルに電流が生ずることを発見しました。

 一連の実験から、ファラデーは電磁誘導の法則を発見したのです。

 ファラデーがこれらの実験を人々に披露したとき、ある人が「こんなものが一体何の役に立つのだ」と言ったそうです。それに対してファラデーは、「生まれたばかりの赤子は何の役に立つのですか」と反論したとのことです。
 電磁誘導というのは「自然法則」です。これに「技術」が備わることで、発電機という現在の世の中になくてはならないものが生まれたのです。





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