電磁誘導の発見③

 ファラデーによって発見された「電磁誘導」を応用したのが「発電機」です。発電機もファラデーによって発明されました。

 ファラデーが発電機を発明するヒントになったのは、1824年に発見された「アラゴの円盤」というものです(アラゴというのは、この装置を考えた人の名前。フランス人)









 上の図で、磁石を回転させると円盤もそれと同じ方向に回転します。これは、電磁誘導によって円盤に渦電流が生ずるために起こる現象です(「渦電流」については別の機会に紹介しますが、簡単に言えば「金属板に生ずる誘導電流」のことです。これが渦状に流れるので「渦電流」と言います)

 ファラデーは、これを少しアレンジしたのです。
 アラゴの円盤では磁石を回転させますが、この磁石を固定します。そして、円盤を手回しで回転させます。すると、同じように円盤に渦電流が生じるのです。これを取り出して電流として利用しようというのが、ファラデーが考えた発電機です。

 また、今日多用されている誘導モーターも、アラゴの円盤をもとに考えられたものです(「誘導モーター」についても、機会を改めて紹介したいと思います)。
 



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