渦電流の利用②

 前回に続き、渦電流が身の周りでどのように利用されているか、具体例を紹介したいと思います。

○電磁ブレーキ






 上のような構造が、電車で利用されています。
 図中のシャフトは車輪と連結しているので、車輪が回転するとシャフトも一緒に回転します。このとき、電磁石を作動させます。すると、シャフトに取りつけられたドラムに渦電流が発生します。渦電流は、電磁石から回転を妨げる向きに力を受けますので、この仕組みはブレーキとして作用するのです。




○積算電力計(
家庭の電気メーター)






 コイルに流れる電流が変化すると、コイルの作る磁場が変化し、アルミ板に渦電流が生じます。これが力を受けるためゆっくり回転を始め、それに連動してカウンターも回転し、電力使用量が表示されます。なお、そのまま回転しつづけないために制御用の磁石も取り付けられています。




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