自動車のスピードメーターでも、渦電流が利用されています。
自動車の車輪が回ると、次の①~⑥のようなことが起こり、メーターがある位置で静止します。
①車輪の回転が伝わり、軸が回転する
↓
②軸と一緒に磁石も回転する
↓
③アルミニウムのカップに、渦電流が生じる
↓
④生じた渦電流が、磁石から力を受ける
↓
⑤力を受けたアルミニウムカップが、回転する
↓
⑥渦巻きばねの力とつりあう位置で静止する
③、④について、詳しく説明すると、以下のようになります。
車輪の回転が速くなると磁石も速く回転し、大きな渦電流が生じます。結果、アルミニウムカップが受ける力も大きくなるので、より大きく回転した(大きく指針が振れた)位置で静止することになります。
このようにして、車輪の回転速度を測定することができます。
|