渦電流の利用③

 自動車のスピードメーターでも、渦電流が利用されています。












 自動車の車輪が回ると、次の①~⑥のようなことが起こり、メーターがある位置で静止します。

①車輪の回転が伝わり、軸が回転する
  ↓
②軸と一緒に磁石も回転する
  ↓
③アルミニウムのカップに、渦電流が生じる
  ↓
④生じた渦電流が、磁石から力を受ける
  ↓
⑤力を受けたアルミニウムカップが、回転する
  ↓
⑥渦巻きばねの力とつりあう位置で静止する









 ③、④について、詳しく説明すると、以下のようになります。








 車輪の回転が速くなると磁石も速く回転し、大きな渦電流が生じます。結果、アルミニウムカップが受ける力も大きくなるので、より大きく回転した(大きく指針が振れた)位置で静止することになります。
 このようにして、車輪の回転速度を測定することができます。


 


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