圧電素子の利用

 圧電素子とは、圧力を加えると電圧が発生し、逆に電圧を与える(電流を流す)と圧力が生じる(振動する)物質です。これは身近なところでたくさん使われているのですが、単純で分かりやすい例を1つ紹介します。それは、メガネなどの洗浄に利用する「超音波洗浄機」です。





 図のように、超音波洗浄機の底には圧電素子が取り付けられています。ここへ高周波電源を接続して電流を流すと、振動します。振動数は
2万~10Hzです。つまり、たった1秒の間に2万~10万回も振動するということです!
 圧電素子の振動により、水中に超音波が発生します。人間の耳で聞くことができる音は、振動数が202Hzの範囲に収まるものです。圧電素子の振動数は2Hzを超えているので、人間には聞こえない「超音波」が発生するのです。
 空気中であっても水中であっても、圧力の変化が伝わっていくのが音波です。この圧力変化の力がメガネに伝わり、付着した汚れを除去するのです。




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