アンペアブレーカー

 一般家庭では、使用できる最大の電流が決まっています。これを契約アンペアと言います。オール電化にしているかどうかなどで違うのですが、一般的には3060Aです。
 しかし、電気製品を同時にいくつも使うと、契約アンペアを超える電流が流れてしまうかもしれません。そのようなときに自動的に電流が遮断されるよう、家庭にはアンペアブレーカーが設置されています。

 今回は、アンペアブレーカーの仕組みを紹介します。
 アンペアブレーカーは、次のように操作部、可動鉄片、引き外し装置からできています。







 引き外し装置の内部は、次のようになっています。







 家庭で使う電流は、上のコイルの中を流れていきます。電流が小さいうちは、コイルの作る磁場も弱いので、プランジャーはばねの力で押さえられて動きません。しかし、電流が大きくなるとコイルの作る磁場も強くなり、やがてプランジャーがコイルの中へと引き寄せられます。このとき、契約アンペアを超えるタイミングでプランジャーが動くように調整されているのがポイントです。
 プランジャーがコイル中に入ると、プランジャーはコイルの鉄心として働き、コイル+プランジャーが大変強い電磁石になります。そのため、電磁極が強い磁石となり、次のように可動鉄片を引き寄せ、そして可動鉄片は操作部を動かします。





 これが、契約アンペアを超える電流が流れたときに、ブレーカーによって電流が遮断される仕組みです。




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