磁化の利用例:歩数計

 身につけるだけで歩数を測れる「歩数計」。健康志向の高まりで身につける人も多くなっています(ちなみに、よく使われる「万歩計」という呼び名は、山佐時計計器という会社の登録商標で、「歩数計」が一般の呼称となります)

 昔からあったのは、振り子式の歩数計です。








 振り子が振動して磁石がリードスイッチに近づくと、金属が磁化されてくっつきます。すると、IC回路がオンになり、カウントされます。そして、磁石が離れればオフになり、振動のたびにオンとオフを繰り返すことになります。
 この仕組みは、冷蔵庫や折り畳みの携帯電話を開いたときに点灯する仕組みにも使われています。

 しかし、振り子式には「歩行以外の振動もカウントしやすい」という欠点があります。その欠点を補ったのが、次の加速度センサー式の歩数計です。








 振動によって圧電素子に力が加わると、電圧を生じます。この電圧をICがカウントして歩数を計測します。
 振り子式はオンかオフだけでしたが、電圧には値があります。ですので、電圧の変化パターンを解析することで、その振動が歩行によるものかそうでないかを、ICが区別することができるのです。
 このように、より正確な測定が可能になったのが加速度センサー式の歩数計です。





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