磁気機雷

 地球上にあるほとんどの鉄製品は、地球の磁場によって磁化(磁石になること)しています。中でも、巨大な鉄製の船は強く磁化されています。このことを利用しているのが、船が近づくと爆発する「磁気機雷」です。
 磁気機雷は、海中に沈められています。スイッチ部には磁針がつけられていて、船が近づくとこれが回転します。磁石になった船から力を受けるためです。そして、磁針が回転するとスイッチが入る仕組みになっています。

 これはとても恐ろしく、対抗処置が必要です。その方法は2つあります。
 1つは、飛行機からロープで磁石をつるして、通過させることです。もしも磁気機雷があれば磁石が通過したときに爆発してしまいますので、船が通過するときには安全です。
 もう1つは、船の周りに導線をとりつけて電流を流す方法です。このとき、電流の作る磁場が船体の磁場と反対向きになるようにし、かつ電流の作る磁場と船体の磁場の大きさがちょうど等しくなるように調節します。こうすれば船体の磁場が打ち消され、磁気機雷があっても反応しなくなるのです。




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