長野県にある野辺山天文台では、はるか遠くの宇宙からやってくる電波をとらえています。
遠くの宇宙からやってくる電波は極めて微弱です。それをとらえるために、野辺山天文台では直径45
mという巨大なパラボラアンテナを利用しています。
上に示すように、パラボラアンテナに平行に進んできた電波は、反射してアンテナの焦点に集まります。微弱な電波でも、一点に集めることでうまく受信できるのです。
パラボラアンテナは、他にも衛星放送の受信アンテナや、集音マイクなどでも利用されていますし、ウサギやネコなど動物の耳もこのような形をしています。
また、パラボラアンテナを全く逆の形で使っているものもあります。懐中電灯や、海を照らす灯台などです。懐中電灯や灯台から出る光がまっすぐ前方に進むのは、パラボラアンテナを利用しているからなのです。
懐中電灯や灯台では、パラボラアンテナの焦点に光源を置きます。すると、反射した光は平行になるので、光はまっすぐ進むのです。
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