蜃気楼

 海で見られる蜃気楼は、光の屈折によって起こる現象です。
 蜃気楼とは、海に浮かぶ船などが、上空に逆さになって浮かびあがって見える現象です。






 蜃気楼は、上空が暖かくなっているときに起こります(音が遠くへ伝わるときと同じ条件です(「冬の夜には音が遠くへ伝わる」参照))。これは、上空が暖かいと船から来る光が次のように進むからです。






 このように光の進路が曲がる(屈折する)のは、気温の高い空気中ほど光が速く進むからです(音と同じです)

 実際には屈折して進んできた光でも、観測者には“直進してきたように”しか思えません。その結果、観測者には次のような像が見えることになります。







 これが、蜃気楼が見える仕組みです。

 なお、「逃げ水」という現象も、同じように光の屈折によって起こります。次のような状況です。







 アスファルトが熱くなっているときには、上のように光が屈折します。そのため、逆さになった車が道路の中に見える(水たまりがあるかのように見える)という現象が起こります。これが「逃げ水」です。




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