最近はやりの遠近両用レンズでは、どのような仕組みを利用しているのでしょう。
遠近両用レンズには、大きく分けて2つのタイプがあります。
1つ目は、中央から外側に向けて連続的にレンズの曲率(曲がり具合)を変えるという方法です。このタイプでは、中央へ行くほど遠距離を見やすい曲率で、外側へ行くほど近距離を見やすい曲率となっています。
レンズの中央部を覗くとうまく遠くを見ることができ、近くを見るときは下目使いにしてレンズの周辺部を使うことになります。このように視線を動かして使わなければならないことが、慣れない人には不便なようです。
もう1つは、遠距離用と近距離用のレンズを同心円状に何重にも配置するという方法です。
こちらに慣れるのには多少時間がかかりますが、慣れると、遠くを見ようとするときには脳が遠くに集中するため、同時に見えている近くのものは見えなくなる(脳が消してくれる)ようになります。近くを見ようとするときはその逆で、脳が遠くの画像を消してくれて近くのものだけを見られるようになります。
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