透明な魚

 「トランスルーセントグラスキャットフィッシュ」という淡水魚は、色素がない透明な身体をしていて、頭部以外は透けていて骨や内臓が見えます。
 物体は、周りにある物質と同じ屈折率でできていると透明になります。光の反射は屈折率の異なる物質の境界面で起こるからです。







 つまり、トランスルーセントグラスキャットフィッシュの身体の屈折率が水の屈折率と等しくなっているのです。そのため、水中にいると身体の表面で光が反射せず、透明に見えるというわけです(骨や内臓は異なる屈折率でできているため、光が反射します。そのため、見ることができるのです)
 なお、前回の記事でも記したとおり、水の屈折率は空気の屈折率とかなり異なります。当然、この魚の身体の屈折率も空気とは異なるわけです。だから、この魚は水中では透明ですが、空気中へ引き上げれば透明には見えず、身体をハッキリ確認することができます。




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