冬の夜には音が遠くへ伝わる

 「波が海岸線が平行になる理由」でも説明したように、波は次のように屈折します。






 上のように波の進行速度が徐々に変化していくようなエリアでは、波の進行方向が少しずつ変わっていきます(これを「屈折」と言います)
 この現象は、身近なところでも起こっています。そのつが、音の屈折です。

 音速は、気温が高いほど大きくなります。ですので、上空ほど気温が高くなっているときには、音は上と全く同じように屈折します。







 このような状況が実現しやすいのが、冬の夜です。冬の夜には、放射冷却が起こって熱が上空へ逃げていくため、上空へ行くほど気温が高くなります。すると、地上で発せられた音は屈折して遠くまで伝わりやすくなるのです。









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