数年前に、モスキート音が話題となりました。モスキート音を利用して、夜中に住宅地の公園で騒いでいる若者を排除しようという試みが実施されたからです。

　モスキート音とは、振動数が17000 Hz前後と非常に高い音のことです。17000 Hzであればギリギリ人間の可聴領域(20～20000 Hz)に入りますが、年齢とともに可聴領域は狭くなっていきます。ですので、17000 Hzという振動数は、高齢になると聴こえない場合がほとんどなのです。
　そこで、このモスキート音を夜の公園で流したのです。モスキート音は非常に高い音なので、強い不快感を覚えます(金属が擦れたときの音を思い出すと分かると思います)。しかし、若くなければ聞こえないので年配者は大丈夫です。若い人でも、公園に近づかなければ大丈夫でしょう。しかし、公園に集まってきた若者はたまったものではありません。

　このような若者撃退法が試みられましたが、いろいろな問題から現在はほとんど行われていないようです。