私たちが普段聞いている音には高い音から低い音までありますが、音の高さは振動数によって決まります。振動数が大きいほど高い音になります。
人間が聞くことができる振動数の領域は、(個人差がありますが最も広くて)20
Hz~20000
Hzの範囲と言われています。20
Hzより低い音は低周波、20000
Hzより高い音は超音波と言われ、人間には聴くことができない領域です。
ところで、例えば1000
Hzの音の場合、音を伝える空気の分子が1秒間に1000回も振動しているということです!10000
Hzなら1秒間に1万回!こんなに激しい振動が、身近なところでつねに起こっているのは驚きですね。
日常的に聞く音の振動数は、数百Hzのものが大半です。例えば、NHKの時報は「プップップッ」が440
Hz、最後の「プー」が880
Hzとなっています。
ところで、最後の880
Hzが前半の440
Hzのちょうど2倍になっているのは偶然ではありません。「振動数の2倍の違い」は、「1オクターブの違い」と言い換えられるからです。
ある高さの「ド」と、それより1オクターブ高い「ド」とでは、振動数が2倍違います。つまり、NHKの時報も前半の音と最後の音とで1オクターブ違うようになっているのです(ちなみに、ドから次のドまでは、ド→ド♯→レ→レ♯→・・・と12段階あります。このとき、1段階ごとに振動数は1.0594倍ずつ上がっていき、12段階上がると
1.059412=2倍
上がることになるのです)。
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