航海する船が浅瀬をよけるためには、海の深さを知ることが必要です。また、海底ケーブルを敷設するためにも、海の深さを知る必要があります(インターネットが世界中でつながって利用できるのは、海底ケーブルのお陰です)。
以前は、次のような方法で海の深さを測っていました。
しかし、世界の海の深さは最大で10920
mもあるので、この方法はとても大変です。
そこで、現在は音波を利用した次の方法が利用されています。
水中を伝わる音の速さは正確に分かっているので(約1400
m/秒)、船で音を発してから海底で反射して戻ってくるまでの時間を測れば、海底までの(往復)距離が計算できます。
この方法なら、長いロープを使う必要もなく、ラクに調査できます。
ちなみに、同じ方法が魚群探知機でも使われています。魚群で反射してくる音を測定することで、魚群の深さを知ることができるのです(魚群探知には、おもに超音波が利用されています。超音波の直進性が大きいことがその理由です。なお、光や電波は水中を進むことが困難なので、利用されません)。
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