3年生1月~2月(センター後~私大・国公立前期)

 センター試験終了後から国公立大学二次試験までの約1ヶ月間。センターが終わって一息つきたいところですが、この時期こそが勝負です。
 まず、センター前とは勉強内容を大きく変える必要があります。センター前はセンター対策に時間をかけていたため二次対策はほとんどできていない、という人が大半だと思います。また、センターの自己採点の結果を踏まえて出願校を最終決定するため、この段階で受験校を決め直し、過去問も初めて見るという人も大勢いるはずです。
 このように、二次対策が十分できていないという点は、ほとんどの受験生に共通なのです。だから、センターが終わった段階であわてる必要はありません。ここからの約1ヵ月間で二次対策に取り組めばよいのです。
  
 センターよりも難しい二次試験、1ヶ月だけで間に合うのか不安だと思います。でも、十分間に合います。そう断言できる理由はいくつもありますが、まず、二次はセンターよりも科目数が少ないので、1つの科目に多くの時間をかけられます。そのため、今までの勉強以上に伸びが早いです。
 また、この時期は学校の授業などもほとんどないため、自分の勉強をする時間が確保できます。
 さらに、最も忘れてはならないことは、二次試験では満点を取らなくても合格できるということです。合格ラインは、多くの大学で50~60%くらいです。その中には難問もありますが、基本レベルの問題も必ず出題されます。二次試験を完璧に解くことではなく、あくまで合格ラインに届く力をつければそれでよいのです。そのための時間は十分に残されているはずです。

 センターで思い通りに得点できた人もそうでない人も、ここで気持ちを切り替えて、二次対策に集中できるかが勝負です。

 最後に、私大を併願する人(または、私大が第一志望の人)に対する注意点を書いておきます。
 センターから国公立前期の間には、私大入試が入ってきます。個人差がありますが、多い人は5回くらい受験するでしょう。私大の受験は、たとえ滑り止めや併願先として受けたとしても、とても労力がかかります。住んでいる地域によっては移動に長時間かかりますし、宿泊も必要になってきます。また、本番の試験なので模擬試験などよりずっと緊張するはずです。私大受験は精神的にも肉体的にも疲労を伴います。そのことは覚悟しておくべきです。
 しかし、だからと言って休んではいられません。なぜなら、この時期は上に書いたように二次に向けての学力がとても伸びる時期だからです。私大を受験しながらも、自分の第一志望に向けての勉強は常にしていなければなりません。
 私大の受験を増やすことには、二次対策の勉強時間が減ってしまうというデメリットもあります。しかし、必要に応じて私大をいくつも受ける人も多いはずです。その人も、私大受験をしながらも第一志望の勉強は継続する、ということをぜひ心がけて下さい。




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