前回の補足です。
試験問題の中には、時間をかける価値のある問題と、時間をかけてもほとんど価値がない(時間が勿体ないだけ)の問題とがあります。
これは何によって分かれるかというと、時間をかけることによって点数がアップする可能性が高いか低いかです。時間をかけても点数アップの可能性が低いものに時間をかけるのは無駄ですよね。時間をかけることで点数がアップする可能性のある問題に極力時間をかけるのが、上手な時間の使い方です。
時間をかけても点数アップの可能性が低い問題とは、どのようなものでしょう。それは、知識の問題です。これは、覚えているかどうかで決まるのであり、時間をかけても覚えていなければどうしようもありません。ド忘れしたものを粘って思い出すということはあるかもしれませんが、可能性は低いです。知識問題はついつい考え込んでしまうのですが、実はその時間はかなり低い価値しか生まないのです。
逆に、時間をかけることで点数がアップする可能性が高いのは、考える問題です。思考問題を短時間で解くことは難しいです。ある程度、落ち着いて考える時間が必要です。
よって、知識問題にはあまり時間をかけない(分からないものには素早く見切りをつける)、その分思考問題に時間を割く、というのがよい戦術ということになります。
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