推薦(AO)入試対策②:推薦(AO)入試を受けるべきか?(続き)

 推薦(AO)入試には、向いている人とあまり向いていない人がいます。これは、その人の性格や人間性の善し悪しとは全く無関係のことですので、誤解しないでください。推薦(AO)入試に向いていないからといって、その人がダメな人ということでは全くありません。

 推薦(AO)入試に向いている人というのは、大学へ入ってから学びたいことや、将来の目標が見えている人です。なぜなら、推薦(AO)入試ではこれらのことを必ず問われるからです。問われたときにハッキリ答えられるのと答えられないのとでは、答えられる方がよいに決まっています。ですので、将来のビジョンを持っている方が推薦(AO)入試では有利です。
 「自分は将来何をしたいのか、まだよく分からない。だから、大学へ入って色々学びながら、ゆっくり考えていきたい」というのは、全く問題ないと思います。むしろ、高校生の段階ではそのくらいの方がよいのではないかと思います。しかし、そのような人が推薦(AO)入試に向いているかといえば、残念ながら難しいと思います。だから、そのような場合は一般入試に的を絞って頑張るのがよいのではないかと思います。

 もう1つ、今までの活動の中でアピールできるものがある人も、推薦(AO)入試に向いています。
 ただし、自分の活動実績をアピールするときには、結果ばかりを強調してはいけません。評価者が知りたいのは、その結果に至るまでの過程なのです。どのような工夫をし、どのような苦労があってそこへ至ったのか、これをアピールすべきです。そのような意味では、華々しい結果を残せなかったとしても、試行錯誤しながら何かに挑戦したような経験のある人は、推薦(AO)入試に向いていると言えます。

 以上のことは、あくまで参考程度の話です。推薦(AO)入試にどのような人が受かり、どのような人が落ちるということは断定的に言えることではありません。同じ受験生でも、採点者によって評価は変わってくるのです。
 ただ、大学(学部・学科)ごとに、どのような人に来てもらいたいか、という受け入れ方針を持っています。これを「Admission Policy(アドミッション・ポリシー)」と言います。Admission Policyは大学ごとに公表していますので、確認することが重要です。自分がその大学(学部・学科)に合っているかどうかの判断材料にもなるでしょう。




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