「赤は止まれ」は万国共通

 赤は止まれ、青は進め。信号表示のこのルールは日本だけのものではなく、万国共通のルールです。そこには心理的な理由もあるそうですが、物理的な意味もあります。

 信号で最も重要なのは「止まれ」です。なので、「止まれ」を示す光は見る人のところへ確実に届く必要があります。そこで、空気中で最も散乱されにくい赤い光を使っているのです。
 光は、波長が短くなるほど空気中で散乱されやすくなります。よって、波長が最も長い赤い光が最も散乱されず、観測者の目に一番届きやすいのです。

 ちなみに、「進め」は青ですが、これは人間の眼で赤と最も区別しやすい色だからです。
 赤の補色は青緑です(「色が見える仕組み」参照)。補色の関係にある色同士は最も識別しやすくなります。信号機によって異なりますが、「進め」には純粋な青だけでなく緑に近い青が使われていることが多い理由も、このように理解できます。




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